Exhalation　習作１

カラー（白、オレンジ）、ハラン、利休草、ブベッセンス（プリザーブド）（2010/6/19）

ＳＦ大会で生けたいテーマの一つ、Exhalation（このサイトでもご紹介しております、
テッド・チャンというＳＦ作家さんの短編）がテーマの習作。
オレンジ色の「ホットショット」というカラーに一目惚れして、使ってみました。

「金色の小さな箔片（リーフ）」が空気の圧力であおられる、という描写が出てくるのですが、、
それが命というか、意識とか思考とかのメカニズムと リンクしていて、非常に美しいイメージでした。
で、初めて読んだときから、これはいつか生け花でやりたい！と思っておりました…。
生けるスペースが会議用机で横に長いので、
別のユニバースと呼応するよーなイメージで、複数組み合わせようかとも思っております。

金の葉のイメージで使ったのは、ブベッセンスというアフリカの植物のプリザーブド・フラワー（枯れないよう特殊加工されたもの）に、
メタリック塗料が塗られたものです。この色しかなかったのでとりあえず買っときましたが、もっと明るいほうがいいかも…
引き続き素材をリサーチ中。 （塗っちゃうおうかな？）
↓アップにするとこんなのです。近くで見るとわりと主張してくれてます。
写真だと枯れ草みたいですが（笑）

カラーの茎の曲線が好きなので使いましたが、問題は水が下がると角度が変わること。ＳＦ大会は２日間なので、
ワイヤかなにかで支えるか、絶対外せない角度はドライ素材で代用するか…（つまんなくなりますけどね！（笑））
まだいろいろ試行錯誤中です。

花器は鉄製のコンポート。
「宅配搬入なら重さは関係ないか！」とハタと気付き、とにかく割れない、 ということでアクリルから方向転換しました。
形が気に入ったのですが、本来ドライ素材用で、 網みたいなスカスカなので、
セロハンを敷いたり、 吸水スポンジの固定具も留めたり、なんかいろいろ重ね貼りしております。

見えてもＯＫで涼しそうな白い吸水スポンジを試したのですが、普通のものより固いことを発見。
茎の柔らかいカラーではかなり挿しにくかったです。（力任せだと挿すというより陥没してしまう！）
検索して、茎にセロテープを巻く、ワイヤを仕込む、等の裏技でなんとか挿しました。
やっぱ道具って、実際使ってみないとわからないもんですね！
でも、裏技の勉強にはなりました。